JPCERT/CC、サイバー攻撃の踏み台にされる「オープンリゾルバ」のチェックサイト
JPCERTコーディネーションセンターは、「オープンリゾルバ確認サイト」を公開した。DDoS攻撃の踏み台に悪用される「オープンリゾルバ」を利用していないか確認するよう呼びかけている。

日本国内におけるオープンリゾルバの推移(グラフ:JPCERT/CC)
同サイトでは、アクセス元のPCに設定されているDNSサーバや、接続元となっているルータなどにアクセス制限がかけられておらず、不特定多数からの再帰的なDNSの問い合わせに対して応答する「オープンリゾルバ」として運用されていないかチェックできる。コマンドラインから確認できるサイトも用意した。
「オープンリゾルバ」は、DDoS攻撃の一種である「DNSリフレクション攻撃(DNSアンプ攻撃)」に悪用されるおそれがある。これまでも日本国内のサーバが悪用されているとして、海外のCERT組織より同センターへ報告が寄せられたり、捜査機関やセキュリティ機関が、オープンリゾルバを探索する行為を検知し、サイバー攻撃への準備行為である可能性があるとして、たびたび注意喚起を行っている。
「DNSリフレクション攻撃」では、攻撃者があらかじめ用意したDNSにデータ量の大きいレコードを登録。「オープンリゾルバ」に対し、ボットネットなど大量の端末からIPをなりすましてDNSへ問い合わせを行わせることで、実際にIPを利用している攻撃対象のサーバへ、大量の応答パケットを送り付ける。
ブロードバンドルータなどのネットワーク機器が、気が付かないうちに「オープンリゾルバ」として機能している場合もあり、DNSサーバの運営者に限らず、確認を実施するよう同センターでは呼びかけている。
(Security NEXT - 2013/10/31 )
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