Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Firefox」の脆弱性2件を組み合わせた不正コード出回る - 確実にアップデートを

「Firefox」にウェブを閲覧させるだけでシステムを奪取できる実証コードが公開されている。2013年初頭に修正された既知の脆弱性を悪用するものだが、利用者への影響も大きく、セキュリティ専門家が注意を呼びかけている。

脆弱性を検証したNTTデータ先端技術によると、「Firefox」に存在する2件の脆弱性「CVE-2013-0757」「CVE-2013-0758」を利用する手法。細工したウェブサイトを閲覧することにより任意のコードが実行可能となる。

「CVE-2013-0757」は、「Chrome Object Wrapper」における実装の不具合。chrome特権へのアクセス制限が回避可能となる。さらにSVGオブジェクト経由でのコードの実行が制限されない脆弱性「CVE-2013-0758」を組み合わせることで任意のコードを実行できる。

脆弱性の実証コードが公開されており、NTTデータ先端技術では、これら動作について実際にシステムを奪取できることを確認。脆弱性は、1月に公開された「Firefox 18.0」「Thunderbird 17.0.2」「SeaMonkey 2.15」以降で修正されており、同社は最新版へのアップデートを推奨している。

(Security NEXT - 2013/05/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

日立製ディスクアレイシステム「Hitachi VSP」に平文PWをログ保存する脆弱性
JVNで6製品の使用中止を呼びかけ - 脆弱性見つかるも開発者と連絡不能
バッファローのNAS製品にMITM攻撃でコード実行のおそれ
米当局、脆弱性3件の悪用に注意喚起 - FortinetやIvantiの製品が標的に
「auひかり」向けのブロードバンドルータに複数の脆弱性
Apple、「iOS」「iPadOS」のセキュリティアップデートを公開
「Firefox 124.0.1」が公開、深刻な脆弱性2件を解消
ブラウザ「MS Edge」にアップデート - 9件の脆弱性を修正
Google、ブラウザ最新版「Chrome 123」をリリース - 複数脆弱性を修正
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートが公開