アズジェント、セキュリティ運用支援に注力 - 低価格MSSを開始
アズジェントは、同社のセキュリティサービスを再編し、新ブランド「セキュリティ・プラス」を立ち上げた。手はじめとして、「セキュリティ・プラス マネージドセキュリティサービス」の提供を開始する。

サービスを発表したアズジェント代表取締役社長の杉本隆洋氏
同サービスは、同社セキュリティオペレーションセンター(SOC)において、セキュリティ機器をフルタイムで運用、監視するマネージドセキュリティサービス。従来の市場価格と比較し、30から50%安い料金を設定したという。
同社が従来より提供してきたチェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズや、フォーティネットジャパンの製品に限らず、パロアルトネットワークス、ジュニパーネットワークス、日本HPなどマルチベンダー対応を実現した。
またマルチカテゴリ対応としており、「UTM」や「ファイアウォール」「IPS」をはじめ、「ウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)」「メールセキュリティゲートウェイ」など利用者のニーズに応じて幅広い機器へ対応していく。

セキュリティオペレーションセンターの様子
同サービスを通じて監視によりインシデントを発見した場合は、相関分析を実施。イベントの内容と必要なセキュリティ対策を提案する。
導入時などは、利用者のヒアリングシートをもとに、パフォーマンスや環境を考慮したセキュリティ対策の設定を支援するほか、定期的な診断を実施し、推奨するセキュリティ対策を盛り込んだ診断レポートを提供する。
月額利用料は、「UTM」の運用監視の場合、7万4000円から。初年度1億円、3年後に10億円の販売を目指してサービスを展開する。
同社代表取締役社長の杉本隆洋氏は、新サービスについて「16年間セキュリティ事業に集中してきたノウハウの集大成。製品主体から運用にフォーカスする時代が来た」と説明する。

同社が想定するMSS市場
料金を抑えたことについて、「特別原価が安い方法を採用したわけではない」と説明。マーケットインとして潜在的な需要に対してサービスを展開し、一定の顧客を獲得することにより、採算を見込んでいるという。
同社によれば、MSS市場は、特定の大企業や官公庁を中心に70億円規模。未導入の大企業や中堅企業など潜在的なマーケットを150億円規模と分析しており、導入しやすい戦略的な価格設定により、MSS利用者の裾野を広げたい考え。
今後同社では、MSS以外にも「セキュリティ・プラス」ブランドとして、ペネトレーションテストや、標的型攻撃対策サービスなど展開していく予定。
(Security NEXT - 2013/03/29 )
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