2012年11月のフィッシング攻撃、ふたたび4万件台に
EMCジャパンRSA事業本部は、2012年11月に把握したフィッシング攻撃の状況を取りまとめた。再び4万件台に増加している。
フィッシングの推移(グラフ:EMC)
11月に同社が観測したフィッシング攻撃は、4万1834件で、前月の3万3768件から大きく増加した。5万9406件とピークに達した7月以降減少傾向が続き、9月と10月は3万件台で推移したものの、再び4万件台へ乗せた。
フィッシング攻撃を受けた回数の割合を国別に見ると、米国が42%を占めて首位。18ポイント増となり3位から首位へ躍り出た。34%で前回トップのイギリスは、20%と割合を下げた。3位以下は、7%のインド、5%だった南アフリカやコロンビアなどひと桁台で続く。
フィッシング攻撃を受けたブランドは284件で、前回の269件から増加した。156件が6回以上の攻撃を受けており、特定のブランドに攻撃が集中している。
ブランドの割合を国別で見ると、米国が30%、イギリスが11%。いずれもわずかに割合が縮小した。以下、ブラジル、インド、オーストラリア、カナダが続く。
フィッシングサイトのホスト国の割合は、米国が50%を占めて前月同様もっとも多いが、前回の77%から大きく減少している。2位以降は、フランス(7%)、イギリス(5%)などが続く。
国内のインターネット利用者を対象としたフィッシング攻撃は引き続き発生しており楽観できない状況だが、日本国内でホストされたフィッシングサイトは今回観測されておらず、いずれも海外でホストされていたという。
(Security NEXT - 2013/01/07 )
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