Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

フィッシング攻撃が3カ月連続で減少 - 年間を通じては増加傾向

EMCジャパンRSA事業本部は、同社が2012年10月に観測したフィッシング攻撃の状況を取りまとめた。3カ月連続で減少している。

121129em_01.jpg
フィッシングの推移(グラフ:EMC)

同社が10月に把握したフィッシング攻撃は3万3768件で前月の3万5440件を下回った。過去最悪を記録した7月の5万9406件をピークに減少傾向が続いている。ただし、1年前の2万4019件と比較すると引き続き高い水準で推移している。

フィッシング攻撃を受けた回数の割合を国別に見ると、前月に引き続きイギリスが最多。10月は9月に引き続き縮小して34%だった。69%だった8月に比べると35ポイント減となっている。前回3番目に多かったカナダが、前月より10ポイント伸ばして27%で続き、米国は3位に順位を落として24%だった。

フィッシング攻撃を受けたブランドは269件で、前月の314件から大きく後退。132件が6回以上の攻撃を受けている。ブランドの割合を国別で見ると、米国が34%、イギリスが12%でいずれも微増している。以下、オーストラリア、カナダ、インド、イタリアがひと桁台で続く。

フィッシングサイトのホスト国の割合は、米国が77%で9月から横ばい。2位以降は、ポーランド(4%)、イギリス(3%)が続く。日本国内でホストされたフィッシングサイトは43件で前回の109件から減少した。

(Security NEXT - 2012/11/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
フィッシングURLが前月比約84%増 - 使い捨てURLを悪用
「違法情報」の通報が約28.2%増 - 「犯罪実行者募集」は4000件超
フィッシング報告が前月比約35%減 - 悪用URLは約23%増
1年で不正サイトへのアクセス7億件をブロック - 前年から4割増
2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
J-CSIP、2023年4Qは脅威情報15件を共有 - 巧妙なフィッシングの報告も
1月のフィッシング、独自ドメイン使用する送信元メアドが増加
「セキュリティ10大脅威2024」 - 個人の脅威は順位表示を廃止
「フィッシング詐欺」、1年に3回も被害あったケースも