MS、10月の月例更新プログラム7件を公開 - 20件の脆弱性を修正
日本マイクロソフトは、10月の月例セキュリティ更新プログラム7件を公開した。これらプログラムで、あわせて20件の脆弱性を修正している。
10月の月例セキュリティ更新プログラム一覧
深刻度が、4段階中もっとも高い「緊急」に設定されているプログラムは、Wordの脆弱性へ対応した「MS12-064」の1件のみ。RTFファイルの処理に存在する2件の脆弱性に対応した。リモートでコードが実行されるおそれがある。
脆弱性の悪用や公開は確認されていないが、今後攻撃が行われる可能性があるとして、同社では適用優先度を3段階中もっとも高い「1」にレーティングし、できるだけ早く適用するよう呼びかけている。
それ以外の6件のプログラムにおける深刻度は、いずれも「緊急」の次に高い「重要」。「MS12-066」は、「SharePoint Server」「InfoPath」「Lync」をはじめとするサーバ製品に存在する脆弱性に対応したプログラム。
「HTMLのサニタイズコンポーネント」に存在するクロスサイトスクリプティングの脆弱性「CVE-2012-2520」を修正した。すでに脆弱性は公開されており、限定的ながら悪用も確認されている。
また「MS12-068」では「Windowsカーネル」、「MS12-070」では「SQL Server」に存在する特権の昇格が発生する脆弱性を解消。さらに「Works 9」や「Kerberos」のほか、「Oracle Outside In」に起因する「FAST Search Server 2010 for SharePoint」の脆弱性へ対応した。
(Security NEXT - 2012/10/10 )
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