Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

定義ファイルで検知できないマルウェアが4倍に - FireEye報告

米FireEyeは、2012年上半期に入り、定義ファイルで検知できない高度なマルウェアが急増しているとのレポートを取りまとめた。

同社アプライアンスから収集したクラウド基盤のデータや、同社研究チームの分析などをもとに、2012年上半期の脅威動向をまとめたもの。

同レポートでは、定義ファイルベースのセキュリティ対策を回避するマルウェアが、前年の約4倍へと急増していると報告。1企業あたり平均で毎週643件の攻撃が発生していたという。

またメールによりマルウェアへ感染させる攻撃では、添付ファイルよりもリンクが多様される傾向にあると分析。

攻撃者は使い捨てドメインを活用しており、5回以下しか使用されない動的リンクが増加。1度しか使用されないリンクは、2011年下半期に全体の38%を占めたが、2012年上半期は46%へ上昇したという。

同社CEOのAshar Aziz氏は、「シグネチャベースの防御対策ではマルウェアの侵入を食い止めることはできない」と指摘。コマンド&コントロールサーバーとの通信を遮断する対策など、ゼロデイ攻撃やAPT攻撃を防ぐためにアーキテクチャの見直しを行う必要性について訴えている。

(Security NEXT - 2012/09/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「SharePoint Server」の脆弱性悪用に要警戒 - 米当局が注意喚起
WPプラグイン「Network Summary」に深刻な脆弱性 - パッチ未提供
エレコム製無線LANルータ2機種に複数の脆弱性
エレコム製の複数無線LANルータに3件の脆弱性
「Apache Tomcat」にアップデート - 「同8.5」系は最後の更新
「macOS」にセキュリティアップデート - 脆弱性を修正
日立製ディスクアレイシステム「Hitachi VSP」に平文PWをログ保存する脆弱性
Apple、「iOS」「iPadOS」のアップデートで脆弱性1件を修正
「Firefox 124.0.1」が公開、深刻な脆弱性2件を解消
JVNで6製品の使用中止を呼びかけ - 脆弱性見つかるも開発者と連絡不能