脆弱性悪用を緩和する無償ツールの新版「EMET 3.0」が公開 - XPでは攻撃成功率が8分の1以下に
日本マイクロソフトセキュリティレスポンスチームでチーフセキュリティアドバイザーを務める高橋正和氏は、「EMET」について「自前で開発したアプリケーションや、サポートが終了したプログラムなど、脆弱性に不安がありつつも、当面利用せざる得ない状況では有効な緩和策となる」と指摘する。
同チームのセキュリティプログラムマネージャーを務める田村紀恵氏は、強制終了により悪用を防ぐ特性から、産業機器など可用性が求められる場合は注意が必要であるとしながらも、「コード実行された際と比較すれば、被害を抑えることができる」として活用の検討を呼びかける。
「クライアントでは、プログラムのクラッシュが与える影響はサーバほど大きくない。コストをかけずに最新OSなどが活用するセキュリティ技術を導入でき、侵入された場合の多層防御を実現する。ぜひ利用をお勧めしたい(同氏)」。
(Security NEXT - 2012/05/17 )
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