「Flash Player」の既知脆弱性「CVE-2012-0754」に対する標的型攻撃が発生
Adobe Systemsが2月の定例アップデートで修正した「Adobe Flash Player」の脆弱性「CVE-2012-0754」を悪用する標的型攻撃が発生している。
2月のアップデート公開時点で「CVE-2012-0767」に対するゼロデイ攻撃が確認されていたが、時間の経過とともに攻撃対象となる脆弱性が増えている。セキュリティ研究家であるMila Parkour氏が明らかにしたもので、「swfファイル」を埋め込んだ「Wordファイル」がメールの添付ファイルとして出回っている。
問題の添付ファイルは、イランの石油問題や核問題に関連すると見せかけた名前が付けられており、誤って開くと「mp4ファイル」に見せかけて脆弱性を悪用するトロイの木馬をダウンロードし、実行するという。
同脆弱性について、NTTデータ先端技術も再現性について検証を実施しており、リモートからコードが実行可能であることを確認している。
脆弱性が悪用された場合、情報漏洩や改ざん、悪意あるプログラムのインストールといった被害が予測されるとして、同社は対策を呼びかけている。
(Security NEXT - 2012/03/13 )
ツイート
PR
関連記事
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み
「GitLab」に5件の脆弱性 - 最新パッチで修正
「SonicOS」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれ - 修正版を公開
NVIDIAのAI開発フレームワーク「NeMo」に3件の脆弱性