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複数DNSのキャッシュサーバに期限切れレコードを保持する脆弱性

複数のDNSサーバのキャッシュサーバにおいて、上位ドメインサーバが設定したTTLの設定を経過しても、レコードを破棄せずに保持する脆弱性が見つかった。

上位DNSサーバでドメインが削除されても引き続きデータが保持され、本来存在しない情報をインターネット利用者が参照するおそれがある。

BIND 9では、「同9.8.1-P1」を含むすべてのバージョンが影響を受ける。また研究者による論文によれば、「DJB dnscach 1.05」「PowerDNS Recursor 3.3」のほか、「Windows Server 2008」には脆弱性が含まれるという。「Windows Server 2008 R2」は影響を受けない。

BINDを提供するISCでは、緊急パッチによる対応をしない方針で、プロトコルレベルの問題であるとしている。緩和策としては、DNSSECの利用が安全としている。

(Security NEXT - 2012/02/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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