ソフトバンクモバイルの委託先元従業員が逮捕 - 不正プログラムで通信障害発生させた疑い
ソフトバンクモバイルは、同社回線設定データを改ざん、携帯電話用基地局における電波を停止させ、通信障害を発生させた疑いで、委託先の元従業員が逮捕されたと発表した。

逮捕を発表したソフトバンクモバイル
同社によれば、逮捕されたのは大阪市内にある同社関西ネットワークセンターで働いていた業務委託先の元従業員。3月15日に体調不良ですでに退職している。
同従業員は、基地局とネットワークセンターを結ぶ伝送装置のデータ設定業務を担当。業務で利用する制御用端末で不正プログラムを入力し、基地局とネットワークセンターを結ぶためのATM伝送装置の回線設定データを改ざんし、関西地域で5月25日に発生した障害を引き起こした疑いが持たれているという。
不正プログラムが入力された時期は、退職直前の3月8日から3月9日までの間で、5月25日にプログラムが作動するよう設定されていた。障害は5月25日3時58分に発生。翌26日10時15分まで復旧に要し、約7万2700人の利用者に影響が出た。
ソフトバンクモバイルでは、外部から不正アクセスされた疑いがなく、内部関係者により人為的に引き起こされた障害の可能性があるとして、5月26日に大阪府警に相談。6月6日に被害届を提出していた。
同社では今回の事件を受け、監視カメラの設置台数を現在の252台から1170台に増設。操作履歴の収集についても、対象とする端末に保守運用端末を追加した。
(Security NEXT - 2011/07/08 )
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