シマンテック河村氏「SEP 12でSMB企業を元気に」 - 直販せずパートナー経由で拡販
シマンテックは、企業向けエンドポイントセキュリティソリューション「Symantec Endpoint Protection 12」を2011年後半に市場へ投入する。
そのなかで同社が特に重要な市場と位置付けているのが「SMB市場」。同社は、6月21日に大手パートナー2社と協同で記者会見を開催し、今後の市場戦略を説明した。

河村氏
同社代表取締役社長の河村浩明氏は、震災においてSMB企業がグローバルサプライチェーンに大きな影響を与え、大手企業に限らずSMB企業でもBCP対策の重要性が注目されていると指摘。
一方多くのSMB企業では、セキュリティ対策ソフトの変更理由に「コスト削減」を挙げるなど、セキュリティ対策への意識は依然低いことから、同社はパートナーとSMB市場へ啓蒙活動を展開する計画で、同氏は新製品の投入を通じて「日本のSMB企業を元気になるようにしたい」と述べている。
具体的には、エンドポイントのセキュリティを実現する「SEP 12」をはじめ、「バックアップ製品」「クラウドセキュリティ」を3本柱とし、既存のディストリビューションチャンネルを通じてSMB市場へ展開する。
海外では直販を行っているクラウドサービスについても、国内ではオンプレミスとともに、パートナー経由で拡大していく方針だという。パートナーから改善の要望が出ている「テクニカルサポートの利便性」や「エンドユーザー導入時の技術支援」といった課題についても重点的に取り組んでいく。

片倉氏
同社パートナーである大塚商会で、取締役兼専務執行役員を務める片倉一幸氏は、SMB市場において、最適なものを組み合わせた提案が求められていると分析。シマンテックからクラウド、オンプレミスの製品が提供されることについて歓迎するとし、ともに成長したいと意気込みを語った。

窪田氏
一方、リコージャパン専務執行役の窪田大介氏は、震災以降にBCP需要が増加した風向きの変化を指摘。エンドポイント対策は大きな位置付けにあり、「SEP 12」やクラウドサービスなど、「現場で草の根的に日本中の隅々まで届けたい」と述べている。
(Security NEXT - 2011/06/21 )
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