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IRCをフル活用するワーム型ボット「ngrBot」に注意

さらにIRCサーバの管理者権限を利用し、関係者以外のアクセスを制限してセキュリティベンダーの追求を逃れたり、IPアドレスを利用したボットネットのコントロールなど性質をうまく利用しているという。

同社顧客において感染を確認し、詳細について調査を行ったところ、攻撃リストは金融機関やウェブメール、SSL証明書事業者、位置情報データベース、オンラインゲーム事業者など広範にわたっており、ロシアやスペイン語圏を対象としていた。

同社によれば、多くのセキュリティ対策ソフトなどは、一般的なワームとして検知しており、5月の時点で日本企業などは攻撃対象となっていないという。

ただし、オンライン上で150ドルから400ドルほどで販売され、無料で配布されているバージョンが存在しており、同社では同ボットの動向へ警戒を強めている。

(Security NEXT - 2011/06/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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