MS、月例パッチ3件を公開 - いずれも「dllプリロード問題」に対処
日本マイクロソフトは、深刻度「緊急」1件を含む月例セキュリティ更新プログラム3件を公開した。いずれも「DLLファイル」の読み込み問題に対応している。
深刻度がもっとも高い「緊急」とされる「MS11-015」は、すでに公開されている「DirectShow」の脆弱性1件と、「Windows Media Player」および「Windows Media Center」に影響する脆弱性1件を解消するプログラム。64ビット環境で動作する「Windows Server 2008 R2」のみ深刻度が1段階低い「重要」となっている。
細工された「dvr-msファイル」を開いた場合、コードで実行される可能性があるため、同プログラムを適用することで「dllファイル」と「Windows Mediaファイル」の開く方法を変更する。
残り2件はいずれも深刻度「重要」のプログラム。「MS11-017」では公開されている「Windowsリモートデスクトップクライアント」の脆弱性1件を修正した。「同5.2」から「同7.0」まで影響があり、「.rdp」ファイルを開く際に同じフォルダ内にある細工がされたライブラリファイルを開く脆弱性を修正した。
一方「MS11-016」では、「Microsoft Groove 2007 SP2」における「dllプリロード問題」を修正したもので、外部ライブラリをロードする方法に変更が加えられている。
(Security NEXT - 2011/03/09 )
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