MS、セキュリティ更新プログラム17件を公開 - 40件の脆弱性を解消
一方「MS10-091」は、「OpenTypeフォント」処理における3件の脆弱性を解消するパッチ。「Windows Vista」や「Windows 7」になどに備わった「Windows Explorerプレビューウィンドウ」の読み込み処理に不具合を修正する。「Windows XP」については、ログオンが必要で、特権の昇格が必要とのことで深刻度は「重要」と一段階低くなっている。
最高深刻度が「重要」とされる脆弱性は14件。Windowsタスクスケジューラーの不具合を修正する「MS10-092」は、マルウェア「Stuxnet」により悪用された脆弱性を解消するプログラム。脆弱性を攻撃するためにはシステムへログオンし、細工を施したアプリケーションを実行する必要がある。
提供までに時間を要した理由について、同社セキュリティレスポンスチームセキュリティスペシャリストの松田英也氏は、動作検証に時間がかかったと説明している。
「MS10-098」は、Windowsカーネルモードドライバに関する6件の脆弱性を解消するプログラム。バッファオーバーフローが発生する脆弱性については、すでに公開されているものの、攻撃にあたってはシステムにログインする必要があり、深刻度は「重要」。
「MS10-099」では、「NDProxy」においてバッファオーバーフローが発生する問題に対応した。「Windows XP」および「Windows Server 2003」のみ影響を受ける。また「MS10-100」では、商品ユーザーインタフェース、「MS10-101」では、Windows Netlogonサービスにおける特権の昇格についてそれぞれ対処している。
(Security NEXT - 2010/12/15 )
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