地理空間データを活用する「GeoServer」の脆弱性攻撃に注意
地理空間データを共有するためのオープンソースソフトウェア「GeoServer」に深刻な脆弱性が明らかとなった問題で悪用が確認された。米政府では注意を呼びかけている。
現地時間7月15日に米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)が、「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ脆弱性「CVE-2024-36401」を登録したもの。すでに実証コードも公開されている。
「CVE-2024-36401」は、「GeoToolsライブラリ」のAPIにおいて、リモートより認証なしにコードの実行が可能となる脆弱性。重要度はもっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。「GeoServer 2.25.2」「同2.24.4」「同2.23.6」にて修正された。
米行政機関では、同リストに追加された脆弱性へ一定期間内に対応することが求められる。また脆弱性そのものは広く悪用されるおそれがあり、対象製品の利用者は注意が必要となる。
「GeoServer」に関しては、画像処理を行う追加コンポーネント「JAI-EXT(Java Advanced Imaging Extension)」の脆弱性「CVE-2022-24816」についても悪用が確認されている。現地時間6月26日に「KEV」へ登録された。
(Security NEXT - 2024/07/16 )
ツイート
PR
関連記事
「Chrome」にアップデート - セキュリティ関連の修正4件
デジタル人材育成施設でメールの誤送信が発生 - 群馬県
米当局、悪用脆弱性に6件追加 - SharePoint関連はランサムも悪用
「Apache httpd」のアクセス制御に脆弱性 - 条件分岐が常時「真」に
2Qの個人「サポート詐欺」相談は912件 - 検挙後に減少
一部「SonicOS」のSSL VPNに脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
DBD攻撃で拡大、ランサムウェア「Interlock」に警戒を
Apple、「macOS Sequoia 15.6」など公開 - 脆弱性87件を修正
2Qの脆弱性届出は99件 - ウェブサイト関連が倍増
6月はフィッシング報告が減少、証券関連影響 - URLは増加