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「Gumblar」の特徴や対策などまとめた報告書 - JPCERT/CC

JPCERTコーディネーションセンターは、2009年以降に国内で感染被害が広がっている「Gumblar」攻撃について報告書を取りまとめた。

同報告書は、改ざんにより他サイトへ誘導し、マルウェアへ感染させ、FTPアカウントを窃取して感染を広げる「Gumblar」や「Gumblar亜種」の攻撃ついて取りまとめたもの。

具体的には、2009年4月から5月にかけて見られた「Gumblar」をはじめ、2009年10月から12月に発生し、さらに2010年2月から再び攻撃が行われている「Gumblar.X」、2009年12月以降発生している「Gumblar.8080」など特徴ごとに分類。同センターへ寄せられたインデント件数の推移や、挿入されたスクリプトの状況、悪用された脆弱性、マルウェア感染後の挙動など取りまとめた。

またOSやアプリケーションのアップデート、最新セキュリティ対策ソフトの利用、ブロードバンドルータの活用といったクライアントPC側の対策はもちろん、ウェブコンテンツのチェックやパスワード管理、事故発生時における迅速な対応、委託先の管理など、サーバ管理者側の対策についても解説している。

(Security NEXT - 2010/11/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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