Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

IEの未修整脆弱性、定例外パッチの予定なし - ドライブバイダウンロードによるゼロデイ攻撃も

マイクロソフトは、11月4日に深刻な脆弱性が見つかったとして、「Internet Explorer」に関するアドバイザリを公表しているが、11月10日の時点でセキュリティ更新プログラムを定例外で提供する計画がないことを明らかにした。

アドバイザリが公表された時点で標的型攻撃が確認されていたが、それ以降マイクロソフトでは海外を中心に、脆弱性を悪用するゼロデイ攻撃が拡大していることを把握している。

また同脆弱性については、日本IBMも8日の時点で「.ru」ドメインでホストされているサーバ経由で、ドライブバイダウンロード攻撃が行われていることを確認している。

マイクロソフトでは、IEのアップデートについてプラグインが多数提供されており影響が大きく、一定水準の品質を確保するため準備に時間を要すると説明。

同社が確認している攻撃の発生状況からも定例外による緊急対応は現時点で予定しておらず、攻撃や被害の発生状況など、今後の動向の変化に応じて提供を検討していきたいとしている。

(Security NEXT - 2010/11/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

先週注目された記事(2024年4月14日〜2024年4月20日)
「PAN-OS」脆弱性への攻撃、国内でも被害報告
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「PAN-OS」脆弱性、攻撃条件を修正 - 一部緩和策が「効果なし」に
「PAN-OS」脆弱性に対する攻撃が増加 - コマンドで悪用試行を確認可能
「PAN-OS」脆弱性の詳細や悪用コードが公開済み - 攻撃拡大のおそれ
「PAN-OS」に対するゼロデイ攻撃、国内被害は未確認
「PAN-OS」を狙う「Operation MidnightEclipse」 - 3月下旬より展開
Palo Alto Networksの「PAN-OS」にゼロデイ脆弱性 - パッチを準備中
Ivanti、「外部整合性チェックツール」の機能強化版を公開