Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

IEに未修整の深刻な脆弱性 - ゼロデイ攻撃が発生

マイクロソフトは、「Internet Explorer」に深刻な脆弱性が見つかったとしてアドバイザリを公表した。同社ではセキュリティ更新プログラムを提供する予定で、定例外の可能性含め、対応を検討している。

今回見つかった脆弱性は、オブジェクト削除後に無効なフラグを参照するもので、悪用された場合、任意のコードが実行されるおそれがある。すでに同社やセキュリティベンダーによって、脆弱性を悪用した標的型攻撃が確認されている。

シマンテックによれば、同社が確認したのは「IE 6」「同7」を対象とした標的型攻撃。問題のメールには、「IE 6」「同7」の利用について確認するページのリンクが張られており、これらバージョンを利用している場合、スクリプトによって不正サイトへ誘導され、マルウェアが自動的にダウンロードされ、実行されるという。

マイクロソフトでは、「IE 8」では規定となっている「DEP」を有効化したり、「Windows Vista」以降で用意されている保護モードの利用といった緩和策や、ウェブサイトの「CSS設定」を読み込ませず、ユーザー定義のCSSで上書きする回避策の実施など、対応を呼びかけている。

(Security NEXT - 2010/11/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

WordPress向けプラグイン「InstaWP Connect」に脆弱性
Windows環境下の複数開発言語に脆弱性「BatBadBut」が判明
「Microsoft Edge」にアップデート - 「Chromium」の脆弱性修正を反映
「PHP」に複数の脆弱性 - セキュリティアップデートで修正
「GitLab」にセキュリティアップデート - 脆弱性4件を解消
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「XenServer」「Citrix Hypervisor」に脆弱性 - 情報流出やDoS攻撃のおそれ
「PAN-OS」に対するゼロデイ攻撃、国内被害は未確認
「PAN-OS」を狙う「Operation MidnightEclipse」 - 3月下旬より展開
Palo Alto Networksの「PAN-OS」にゼロデイ脆弱性 - パッチを準備中