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Adobe、ゼロデイ脆弱性を解消した「Adobe Reader 9.4」を公開

米Adobe Systemsは、「Adobe Reader」や「Adobe Acrobat」の深刻な脆弱性を解消する最新アップデート「同9.4」「同8.2.5」を提供開始した。

今回のアップデートは、「同9.3.4」「同8.2.4」および、それぞれの以前のバージョンに含まれるコード実行やサービス拒否など、23件の脆弱性を解消するプログラム。「Windows」の「ActiveX」が影響を受ける「CVE-2010-2888」など一部含まれるものの、すべてのプラットフォームに影響がある。

「CoolType.dll」においてTTFフォント処理に検証が不十分のためコードが実行される脆弱性「CVE-2010-2883」や、「Adobe Flash Player」にも影響があった「authplay.dll」でメモリ破壊が発生する問題「CVE-2010-2884」など、すでにアドバイザリが公表されている不具合へ対応した。

前者の脆弱性については、すでに両ソフトを対象としたゼロデイ攻撃が確認されている。検証実験レポートを発表しているNTTデータ・セキュリティをはじめ、多くのセキュリティベンダーが注意を喚起していた。

今回のアップデートでは、10月12日に予定されていた定例アップデートも前倒しされている。Adobeでは、次回の定例アップデートを2011年2月8日に予定している。

(Security NEXT - 2010/10/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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