「ASP.NET」の脆弱性を解消する緊急パッチ - ダウンロードセンターで先行公開
マイクロソフトは、定例外となるセキュリティ更新プログラム「MS10-070」を公開した。攻撃が深刻な状態にあるとして早期提供に踏み切ったもので、公開当初はダウンロードセンターのみの提供となるため注意が必要。
同プログラムは、「ASP.NET」を利用している環境で情報漏洩が発生する脆弱性を解消するもので、「Microsoft .NET Framework 1.0 SP3」以外でサポートされている「ASP.NET」に影響があり、深刻度は「重要」に設定されている。
脆弱性が攻撃を受けた場合、同プラットフォームを利用するサーバにおいて暗号化されたビューステートのデータが読み取られる可能性があり、解読や改ざんされるおそれがある。また「.NET Framework 3.5 SP1」や以前のバージョンでは、「ASP.NET」を利用するアプリケーションのファイルすべてが取得される可能性がある。
同社では、今回の脆弱性について、悪用が発生しており非常に深刻であるとして、ダウンロードセンターに限定し、更新プログラムを先行して公開。そのほかの自動配布については準備を進めている段階で、数日以内に順次提供を開始する見込みだという。
(Security NEXT - 2010/09/29 )
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