Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ZIPファイル添付スパムが4倍、マルウェア添付は3倍に - シマンテック報告

シマンテックによれば、8月のスパムの割合は依然として9割を超えており、ファイル添付スパムの増加が見られるなど深刻な状況が続いている。

同社では、調査用に用意した200万件のアカウントを使用し、世界20カ国から収集したメールをもとに、スパムに関する傾向を分析しているが、8月は流通したメールに占めるスパムの割合が92.5%となり、91.9%だった7月を上回った。

8月は、ファイルが添付されたスパムの増加が目立っており、ZIPファイル添付スパムは前月の4倍、マルウェア添付スパムは3倍を記録。悪質なJavaScriptを含むhtmlファイルが添付されたスパムも拡大している。

同社によれば、ZIPファイル添付スパムに傾向があり、コンピュータからログイン情報や口座情報を盗み出す「Trojan.Zbot」を含むケース、ほかの不正ファイルをダウンロードする「Trojan.Sasfis」を含むケース、波状の画像技術を用いた医薬品関連のメッセージを含むケースの3種類に大別できるという。

(Security NEXT - 2010/09/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

1年で不正サイトへのアクセス7億件をブロック - 前年から4割増
Apple、約170万件の不正アプリ停止 - 20億ドル超の不正クレカ取引を阻止
「WordPress」関連事故の背景に知識や予算の不足
ウイルス届け出、前年比73.4%増 - 「Emotet」など被害も
2020年の緊急対応支援、3割強が「Emotet」 - ラック
2019年下半期は1953万件の違反投稿に対応 - LINE
2019年の不正アクセス届出は89件 - 56件で被害
半年でSNS投稿1799万件を非表示に、45%がスパム - LINE
インシデント調査の26%がランサム被害 - 詳細調査で3割強よりAPT痕跡
2018年はランサム活動が縮小 - RaaSの「GandCrab」に活発な動き