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マルウェア感染も再起動で一発リセットできる「Returnil Virtual System 2010」

Windows向けセキュリティ対策ソフト「Returnil Virtual System 2010」がコージェンメディアより発売された。変更されたシステムを簡単に「リセット」できるコンセプトのセキュリティ対策ソフトだ。

同製品は、フィンランドのReturnilが開発したセキュリティ対策ソフトで、最初のバージョンが登場したのは2007年。ラインナップとしては、コンシューマー向け製品である「同Home Lux」をはじめ、エンタープライズ向け「同Enterprise Classic」、さらに上位版の「同Enterprise Premier」のほか、一部機能に制限を設けた非営利利用の場合利用できるフリー版「同Home Free無料版」も用意されている。

同製品の大きな特徴は、システムを仮想環境で動作させる「System Safe」機能を備えていること。システムに対して行われた変更を、再起動によりすべて無効化できる。もし誤った操作で不正ソフトがインストールされてしまっても、簡単な操作で「元通りにできる」というわけだ。

復元の対象は特定のフォルダというわけではなく、システムボリューム全体に及ぶ。システムが「Cドライブ」に入っていれば、Cドライブへ行われた変更すべてが再起動時に無効となる。アップデートやソフトウェアのインストールなど、ユーザーが望む変更や、ボリューム内に保存したデータも消えてしまうので注意が必要だ。

この点については、データを保存できる「仮想ディスク」といった機能や、システムボリューム外へデータを保存するなど運用でカバーできるので、同ソフトの性質を良く理解して使いこなすことが重要となる。

(Security NEXT - 2009/12/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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