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改ざん被害の半数はブログサイト、運営業者にも問題 - セキュアブレイン調査

セキュアブレインは、サイトの安全性を確認する同社サービスにおいて検知した不正サイトの件数などを公表した。

9月に同社が危険と診断したウェブサイトは3067件で、前月の2935件を上回った。増加を後押ししたのは「フィッシング詐欺」サイトで、226件増加して1369件となった。「不正プログラム」の検出件数についても、173件と最高値になった。前月大きく増加した不正攻撃サイトは、136件から21件へと減少した。

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セキュアブレインによる検出推移

同社では観測結果を分析した結果、「不正プログラムサイト」の54%が「ソフトウェア配布サイト」だったと指摘。有用と見せかけて不正プログラムを配布しているため注意が必要で、特にゲームやDVDのコピーツールなどが狙われているという。

改ざんされたサイトは385件で49%はブログサイトだった。そのうち8割は運営サイトそのものの脆弱性が原因となっており、利用者が運営会社を選ぶ際は安全性も考慮に入れるよう呼びかけた。

また22%にあたる85件が企業サイトで、そのうち18%は、一部でGENOウイルスなどと呼ばれる「JSRedir-R」による改ざんだった。

(Security NEXT - 2009/10/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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