Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

IPA、脆弱性情報の自動収集を開始 - 開発者へ脆弱性情報公表の場を提供

情報処理推進機構(IPA)は、ソフトウェア開発者が配信する脆弱性情報の自動収集について試行を開始する。

IPAでは、ソフトウェアの脆弱性に関するデータベース「JVN iPedia」を運用しており、今回の自動収集は、より効率的な脆弱性情報の収集を実現するための試み。ソフトウェア開発者に対し、ウェブサイト上でJVNが採用しているRSS形式「JVNRSS」による脆弱性情報の配信を働きかけ、これら情報を収集する。

今回試行では、収集した情報を「JVN iPedia」を通じて公開するなど、開発者に対して脆弱性情報をより多くの利用者へ公表できる場を提供し、脆弱性情報の流通とともに利用者へ対策を促す狙いがある。さらにIPAでは翻訳も行い、英語版のJVN iPediaへ登録するため、海外の利用者に対しても情報を提供する。

試行は、ウェブサイト上で脆弱性をJVNRSS形式で発信し、IPAへ参加手続きを行うことで参加することが可能。IPAでは、配信形式の概要や情報発信のポイントをガイドとしてまとめ、提供している。

情報処理推進機構(IPA)
http://www.ipa.go.jp/

(Security NEXT - 2009/04/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

海外子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 淀川製鋼所
システム障害、調査でランサムウェアが原因と判明 - 近鉄エクスプレス
パッチや緩和策の適用、メモリ保護を統合した脆弱性対策製品
従業員がサポート詐欺被害、個人情報流出か - 住友林業クレスト
個人情報含む契約書類を誤送信、アドレス帳で選択ミス - 新潟県
生徒情報含むデータを第三者メアドへ誤送信 - 鹿児島高
「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
中国電力にサイバー攻撃 - 設定不備のリモート接続機器より侵入
NETSCOUT「nGeniusONE」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Python向けHTTPライブラリに脆弱性 - リクエストスマグリング攻撃のおそれ