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薬事日報の改ざん、ウイルスによるFTP設定の流出が原因か

薬事日報社は、同社ウェブサイトが不正アクセスにより改ざんされた問題で、調査結果を公表した。また4月22日より、安全性が確認できたページから順次提供を再開している。

同社は、今回改ざん被害が発生した原因について、同社内のPCがウイルスに感染してFTP情報が盗まれたことがきっかけとなり、外部サーバより同社サーバへ不正アクセスが発生した可能性があると分析。

盗まれた設定情報により「HTMLファイル」や「PHPファイル」「Javascript」がダウンロードされ、これらへ悪意あるコードが埋め込まれて、再びウェブサイト上へアップロードされるといった一連の攻撃が自動的に行われていたと見られている。

同社では安全対策として、不正アクセスを受けたウェブサーバを停止し、あらたなウェブサーバへ変更。社内PCに対してOSの再インストールを実施したほか、FTPのために専用機を設けたという。またウイルス対策ソフトを利用していたものの、事故を防げなかったことから、チェック体制の見直しを図るという。

また改ざんされていた4月17日6時から同日19時半までに同サイトへアクセスした利用者に対して、引き続きウイルスのスキャンを実施するなど対策を呼びかけている。

(Security NEXT - 2009/04/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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