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第2次情報セキュリティ基本計画が決定 - 第1次計画の評価は「可」

「立ち上げ」からより具体的な実践へ

最初に関参事官が、今までの経緯と第2次情報セキュリティ基本計画の概要を説明した。ファイル共有ソフトの危険性やサイバー攻撃、システムの停止といった危険に対する「気づき」や、政府機関の統一基準によるシステムなどの評価、インフラ事業者間での情報共有体制の構築、日ASEANの情報交換の枠組み構築、インシデントへの事前対策の取り組みなど、第1次基本計画における3年間の成果について報告した。

一方今回決定した第2次基本計画だが、基本的な考え方としては、第1次基本計画を踏襲しており、ITを安心してできる環境の構築が掲げられている。さらにこれにとどまらず、「絶対的な無謬性追求の脱却」など、より現実的な側面を意識した内容だ。これは、事前対策は当然としながら、より事故に強い「事故前提社会」を目指したもので、社会全体の意識改革についても求めている。

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内閣参事官で総括を担当する関啓一郎氏

(Security NEXT - 2009/02/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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