「Samba」にルートアクセスの脆弱性 - NTTデータ・セキュリティが検証レポート
NTTデータ・セキュリティは、ファイル共有サーバ「Samba」に見つかったルートアクセスの脆弱性について検証を実施し、レポートを公開した。
同レポートによれば、問題となる脆弱性は、特定の設定で「Samba」を利用した場合に発生するもので、脆弱性を攻撃した場合、Sambaでログインしたユーザーが、許可されていないシステム全体へアクセスできるようになるという。
3.2.0から3.2.6までのバージョンが影響を受け、アクセス権限がないファイルやディレクトリへアクセスできるようになることから、情報漏洩が発生するおそれがある。
同社では検証システムを用意し、脆弱性を利用するリクエストを送信。ユーザー情報が格納されている「etc/passwd」へアクセスできることを確認した。ユーザー情報が流出した場合、SSHによる攻撃などが行われ、不正侵入されるおそれがあると危険を指摘している。
最新バージョンである3.2.7へのアップグレードや修正パッチの利用、設定内容の変更により脆弱性を回避することが可能で、同社では利用者へ対策を呼びかけている。
NTTデータ・セキュリティ
http://www.nttdata-sec.co.jp/
(Security NEXT - 2009/01/08 )
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