ウェブアプリの87%に脆弱性、半数に個人情報漏洩のおそれ - MBSDまとめ
大多数のウェブアプリケーションに脆弱性が含まれていることが、三井物産セキュアディレクションのまとめにより明らかになった。約半数のサイトには個人情報漏洩のおそれがあるという。
同社が提供する「Webアプリケーション脆弱性検査サービス」の結果を取りまとめたもので、2007年4月1日から2008年3月31日までに実施した検査結果を集計した。
同社によれば、検査を実施したサイトのうち、脆弱性が発見されなかった評価「S」のサイトは、2002年から増加傾向にあり、2007年度は全体の13%と過去最高だった。
一方で、残り87%については何らかの脆弱性が発見されており、約半数のサイトについては個人情報漏洩につながる脆弱性が見つかった。なかでも大量の個人情報漏洩につながる脆弱性が発見された評価「C」および「D」のサイトは、年々減少しているものの、17%と予断を許さない状況となっている。
1サイトあたりの脆弱性種類別発見率を見ると、「クロスサイトスクリプティング」が69%もっとも多かった。「エラーコード」49%、「クロスサイトリクエストフォージェリ」39%と続く。
またウェブの改ざんや情報漏洩など被害が多発している「SQLインジェクション」は、18%のサイトで見つかっている。技術者でなくても、ひと目見ただけでSQLクエリがパラメータに設定されていることがわかる初歩的なミスなども報告されている。
前年と比較すると、「クロスサイトスクリプティング」が18%増で過去最高を記録。「エラーコード」も11%増加した。一方、サーバの構築や設定に関する問題を総称した「Server misconfiguration」は34%と大幅な減少を見せた。
「SQLインジェクション」は2%の減少で、前年とほぼ同水準だった。同社では、セキュリティ対策状況は年々向上しているものの、攻撃手法も複雑化しており、専門家による脆弱性検査サービスの活用などを呼びかけている。
(Security NEXT - 2008/05/28 )
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