Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

都立病院、患者情報を記録したデジカメを紛失か - 認識甘く対応に遅れ

都立大塚病院において、回診時に使用したデジタルカメラの所在がわからなくなっている。カメラには、患者の氏名や患部画像などが保存されている可能性があるという。

紛失したカメラは、症状などを電子カルテに記録するため、病棟の回診時に使用しているもの。床ずれなどの症状があった患者8人の患部画像が撮影され、そのうち6人については、氏名や撮影月日などの情報も含まれる。カルテ記録後にデータを消去したかわかっておらず、外部へ流出した可能性があるという。

7月13日に前日の回診時に撮影したデータを電子カルテに記録後、通常とは異なる場所へ保管。同月26日に、同カメラを使用しようとした別の看護師がなくなっていることに気付いたという。事故を受け、院内で探索なども行われたが、個人情報流出を踏まえた対応を行っていなかった。

その後、10月3日にデジタルカメラの変更申請が行われ、紛失の経緯が判明。ようやく個人情報流出の問題について認識し、警察へ被害を届け、患者に対して謝罪するなど対応を行ったという。

都では今回の事故を受け、各都立病院に対し個人情報の管理状況に関する調査を実施するほか、院内に個人情報管理チームを設置して定期点検を行ったり、研修を実施するなど体制を強化を目指すという。

(Security NEXT - 2007/10/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

海外子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 淀川製鋼所
システム障害、調査でランサムウェアが原因と判明 - 近鉄エクスプレス
パッチや緩和策の適用、メモリ保護を統合した脆弱性対策製品
従業員がサポート詐欺被害、個人情報流出か - 住友林業クレスト
個人情報含む契約書類を誤送信、アドレス帳で選択ミス - 新潟県
生徒情報含むデータを第三者メアドへ誤送信 - 鹿児島高
「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
中国電力にサイバー攻撃 - 設定不備のリモート接続機器より侵入
NETSCOUT「nGeniusONE」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Python向けHTTPライブラリに脆弱性 - リクエストスマグリング攻撃のおそれ