Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「不正コード侵入防止にフィルタリング役立つ」4割が実感

ウェブへのアクセス管理が不正コードの侵入防止に効果が上がっていると感じている企業が4割にのぼることがわかった。

フィルタリング事業を展開するネットスターが、企業におけるウェブアクセス管理について実体調査を行った結果、判明したもの。同調査は、3月26日および27日にウェブアンケート方式で実施された。対象は20代から50代までのシステム管理者で、有効回答数は1032件。

同調査によれば、ウェブアクセスについて何らかの管理を実施している法人は全体の32.1%。規模別に見ると、総従業員数1000名以上では61.7%、100名以上300名未満で43.9%、30名未満では約15%と規模が大きいほど対策が進んでいることがわかる。具体的な手法では、専用製品やルータのフィルタ機能などを含め、「URLフィルタリング」が約半数を占めもっとも多かった。

ウェブアクセス管理を導入したきっかけは、「ネットワークセキュリティ強化の一環」が60.1%でトップ。「ウイルスやスパイウェアの感染事例があった」という回答も26.3%を占めた。その一方、これまでウェブアクセス管理のおもな導入目的だった「生産性向上」、および「セクハラ対策」などの比率は、相対的に低下しているという。

ウェブアクセス管理を導入したことで、何らかの効果を実感している法人は全体の8割を超えた。具体的には、「ウイルスやスパイウェアなどの侵入が減った」が41.1%でもっとも多く、次いで「個人情報や機密情報の漏洩の心配がなくなった」が25.4%と続いた。また、作業効率の向上やネットワーク負荷の減少などを挙げる法人も多かった。

また、対策が未実施である法人にその理由をたずねたところ、「担当者の手間がかかりすぎる」が45.6%でトップ。「コストがかかりすぎる」と答えた法人も29.4%を占めた。「必要性がない」と答えたのは13.3%にとどまった。

(Security NEXT - 2007/07/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

DB管理ツール「pgAdmin4」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」も
「Apache Causeway」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
病院職員が患者情報含む受付画面をSNS投稿 - 岩見沢市
土地家屋調査士試験の申請書を誤廃棄 - 保存期間の表示漏れで
学会掲載論文の図表に患者の個人情報 - 神奈川県立病院機構
eラーニングシステムで利用者情報が閲覧可能に - 学研Meds
サイトが改ざん被害、海外オンラインカジノへ誘導 - 拓大
介護サービス事業所変更届を第三者にメール誤送信 - 笠間市
ファイル転送サーバ「SolarWinds Serv-U」に脆弱性 - 「クリティカル」も複数
SonicWall製ファイアウォールにDoS脆弱性 - SSL VPN有効時に影響