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東北電力、プログラムミスで実際より少ない放射線量で輸送申請

東北電力のシステムに不具合があり、運搬の申請書などに記載された放射能の数値が実際よりも低く表示されていたことがわかった。

原子力安全・保安院では、長期間にわたり誤った数値で申請されていたとして、原因調査や再発防止策など、東北電力に対し報告書の提出を求めている。

今回の事故は、東北電力が作成した使用済核燃料の放射線量や発熱量を計算するプログラムにミスがあったもの。同プログラムは、輸送する際の申請書などへ記載するために用いていたが、ウラン235とウラン238を取り違えたために計算ミスが発生し、実際の表示より少ない値を表示していたという。

同プログラムを用いて過去に女川原子力発電所から搬出されたケースも発生。再計算を実施したが、修正後の数値も制限値以内だったという。原子力安全・保安院では、安全度を持った輸送容器を利用しており、輸送前にチェックを行っていることから、今までも技術基準に適合しない運搬はなかったとの見解を示している。

(Security NEXT - 2007/02/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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