Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

切符予約システムのプログラムミスで個人情報が流出 - 小田急電鉄

小田急電鉄は、切符予約システム「ロマンスカー@クラブ」にプログラムミスがあり、誤決済や顧客情報が流出する事故が発生したと発表した。

同システムは、パソコンや携帯電話上から同社の特急券を購入できるサービスで会員向けに提供しているもの。10月6日にプログラムの変更を実施したが、10月8日に顧客より、覚えのない切符が購入履歴や他人の情報が閲覧できるとの指摘が入り、開発を担当した東芝が調査を開始したという。さらに11日に複数の顧客から同様の連絡を受け、確認したところ原因を特定、改修したという。

今回のプログラムミスでは、予約や変更といった操作が関係ないユーザーに反映され、決済処理されたり、他の利用者に個人情報が閲覧できる状態になっていたという。同社では、プログラムのテストを実施したものの発見できなかったという。

流出した可能性がある個人情報は、会員番号、携帯電話番号で、その他の情報についても流出の危険がある。同社はホームページに謝罪文を掲載した。

また、事故の被害者を特定することが難しいことから、期間中に利用した1万9531名に対して、謝罪および残高などの確認をメールや郵送でアナウンスし、500円相当の金券を送るとしている。また、誤った決済については全額返却するとしている。

(Security NEXT - 2005/10/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

メール誤送信でファンクラブ会員のメアド流出 - クリアソン新宿
新「NOTICE」がスタート、脆弱性ある機器も注意喚起対象に
サイトで閲覧障害、影響や詳細を調査 - メディキット
緊急連絡用職員名簿をポーチごと紛失、翌日回収 - 江戸川区
指導要録の紛失判明、過去に緊急点検するも見落とし - 杉並区
複数フォームで設定ミス、入力情報が閲覧できる状態に - Acompany
スポーツ用品販売のヒマラヤ公式Xが乗っ取り被害 - なりすましDMに注意
UTM設置時のテストアカウントが未削除、ランサム感染の原因に
カンファレンスイベント「CODE BLUE 2024」、講演者募集を開始
「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施