Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ESETによる3月のマルウェア検出、JavaScript型が20ポイント以上減

ESETが3月に国内で検出したマルウェアのうち、JavaScript型の割合が2月から20ポイント後退し、全体の4割まで割合を下げた。

20170414_es_001.jpg
3月のマルウェア検出状況(グラフ:CITS)

ESETのセキュリティ対策ソフトにおける3月の検出状況を、キヤノンITソリューションズが取りまとめたもの。

3月は、ばらまき型のマルウェア添付メールが減少傾向にあったという。

他マルウェアへ感染させることを目的としたJavaScriptの割合が、前月の65%から20ポイント以上減少し40%だった。

特定のマルウェアではなく、悪意あるJavaScriptファイルとして検知した「JS/Danger.ScriptAttachment」が、前月の41.3%から28%に縮小した。

個別のマルウェアを見ると、ランサムウェアや、情報を窃取するマルウェアへの感染を目的としたJavaScriptのダウンローダ「JS/TrojanDownloader.Nemucod」が、12%でもっとも検知数が多い。

また、ブラウザの設定を勝手に変更して元へ戻せなくする悪質なプログラム「Win32/Riskware.PEMalform」が次に多かったが、割合は2%と低い。3月は、「その他」が全体の5割を占める結果となった。

(Security NEXT - 2017/04/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

J-CSIP、2023年4Qは脅威情報15件を共有 - 巧妙なフィッシングの報告も
総務省、LINEヤフーに行政指導 - 「電気通信事業全体の信頼を損なった」
ランサムウェア「ALPHV」、医療分野中心に被害拡大
2023年4Qにおけるtelnetの探索、12月下旬は10月初旬の3倍に
日立システムズ、セキュアブレインを吸収合併 - MSS事業拡大に注力
セキュリティ相談、前四半期比46.9%増 - 「偽警告」が倍増
インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増
カンファレンスイベント「JSAC2024」の全プログラムが発表
研究者や実務者向けイベント「JSAC2024」が来年1月に開催 - 現地参加のみに
悪意あるファイル、1日あたり約41万件 - 前年比3%増