Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、定例外パッチ「MS15-093」を緊急公開 - IEに深刻な脆弱性

日本マイクロソフトは、深刻度「緊急」のセキュリティ更新プログラム「MS15-093」を定例外で急遽公開した。

20150819_ms_001.jpg
定例外で公開された「MS15-093」

同プログラムは、メモリの破損が生じる「Internet Explorer」の脆弱性「CVE-2015-2502」を解消するセキュリティパッチ。「IE 7」以降いずれも影響を受ける。クライアントOSにおける深刻度は「緊急」。

サーバに関しては、設定が「セキュリティ強化の構成」により実行されており、影響は緩和されるとしており、深刻度は2段階低い「警告」としている。

細工されたメールの添付ファイルやウェブページを閲覧し、脆弱性が攻撃を受けた場合、コードを実行され、制御を奪われるおそれがある。

セキュリティ更新プログラムがすぐに適用できない場合の回避策としては、無償ツール「Enhanced Mitigation Experience Toolkit(EMET)」を挙げている。同ツールでは、メモリ破壊が生じる攻撃が行われた場合、アプリを終了することで、コード実行を防ぎ、影響を緩和することができる。

(Security NEXT - 2015/08/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「PAN-OS」脆弱性への攻撃、国内でも被害報告
「ClamAV」にクリティカルパッチ - サービス拒否の脆弱性など修正
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「PAN-OS」脆弱性、攻撃条件を修正 - 一部緩和策が「効果なし」に
「PAN-OS」脆弱性に対する攻撃が増加 - コマンドで悪用試行を確認可能
「PAN-OS」脆弱性の詳細や悪用コードが公開済み - 攻撃拡大のおそれ
WP向けメールマーケティングプラグインにSQLi脆弱性
HashiCorpのGo言語向けライブラリ「go-getter」に脆弱性
Cisco、セキュリティアドバイザリ3件を公開 - 一部でPoCが公開済み
「Chrome 124」が公開 - セキュリティ関連で23件の修正