Windows版が影響受ける深刻な脆弱性を解消した「PHP」新版
PHPの開発チームは、セキュリティアップデートとなる「PHP 7.4.8」「同7.3.20」「同7.2.32」を公開した。
今回のアップデートは、Windows向けの公式ビルドに含まれる「libcurl」のアップデートにともなう更新。「actionpack_page-caching gem」に明らかとなったパストラバーサルの脆弱性「CVE-2020-8159」が解消されている。
脆弱性を悪用すると、ウェブサーバに任意のファイルを書き込むことができ、リモートでコードを実行されるおそれがある。米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」による共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.8」、「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。
「PHP 7.4.8」「同7.3.20」については、同脆弱性以外にもバグの修正も実施しており、開発チームではWindows版を含むすべての利用者に対するリリースであると説明。アップデートを呼びかけている。
一方「同7.2.32」については、「同7.2.31」からの変更は脆弱性の修正のみで機能面の修正は行っていないことから、Windows版以外の利用者については「同7.2.31」から更新する必要はないとしている。
(Security NEXT - 2020/07/10 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
DB管理ツール「pgAdmin4」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」も
「Apache Causeway」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
ファイル転送サーバ「SolarWinds Serv-U」に脆弱性 - 「クリティカル」も複数
SonicWall製ファイアウォールにDoS脆弱性 - SSL VPN有効時に影響
エプソン製プロジェクターに脆弱性 - 310機種に影響
「FortiOS」に3件の脆弱性 - アップデートで修正
米当局、「Chromium」ゼロデイ脆弱性に注意喚起 - 派生ブラウザも警戒を
「Monsta FTP」に深刻な脆弱性 - 8月のアップデートで修正済み
米当局、「FortiWeb」の脆弱性悪用に注意喚起
「FortiWeb」に悪用済み脆弱性が判明 - 今月2件目
