Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

PHPベースのメールクライアント狙う攻撃が1月より発生中

脆弱な環境で稼働するウェブメールクライアントの探索行為が確認されている。脆弱性を悪用されると任意のOSコマンドを実行されるおそれがあり、警察庁が注意を喚起した。

探索対象となっているのは、The Horde Projectが開発するウェブメールクライアント「Internet Messaging Program(IMP)」。

同ツールは、「PHP」により開発された「IMAP4プロトコル」へ対応するメールクライアント。2018年11月、「PHP」に脆弱性が明らかとなり、脆弱な環境で稼働する同ソフトが探索対象となっている。

もともと脆弱性「CVE-2018-19518」が明らかとなったのは、ワシントン大学の「IMAP Toolkit 2007f」だったが、「PHP」では「IMAP4プロトコル」を用いた通信を行う関数「imap_open」で同ツールキットを用いていたことから影響が連鎖した。脆弱性を悪用されると、任意のOSコマンドを実行されるおそれがある。

(Security NEXT - 2019/03/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「PAN-OS」脆弱性への攻撃、国内でも被害報告
「ClamAV」にクリティカルパッチ - サービス拒否の脆弱性など修正
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「PAN-OS」脆弱性、攻撃条件を修正 - 一部緩和策が「効果なし」に
「PAN-OS」脆弱性に対する攻撃が増加 - コマンドで悪用試行を確認可能
「PAN-OS」脆弱性の詳細や悪用コードが公開済み - 攻撃拡大のおそれ
WP向けメールマーケティングプラグインにSQLi脆弱性
HashiCorpのGo言語向けライブラリ「go-getter」に脆弱性
Cisco、セキュリティアドバイザリ3件を公開 - 一部でPoCが公開済み
「Chrome 124」が公開 - セキュリティ関連で23件の修正