Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「macOS High Sierra」に誰でも容易にroot権限取得できる問題 - 対策の実施を

Appleが提供するMac向けOS「macOS High Sierra」において認証を回避し、rootユーザーのアクセス権限を誰でも容易に奪取できる問題が明らかとなった。セキュリティ機関では対策を呼びかけている。

同OSにおいて設定が「ルートユーザを無効にする」となっている場合、パスワードを入力することなく、簡単な操作でrootユーザーの権限でアクセスが可能となる問題が明らかとなったもの。

Appleでは、セキュリティ上の問題からデフォルトではrootユーザーを有効化しておらず、無効化のまま「sudoコマンド」を利用するよう推奨していることから、多くのユーザーが影響を受けるおそれがある。

脆弱性についてAppleからアナウンスは行われておらず、影響の範囲などは不明。「同10.13」以降に影響があると見られており、注意喚起を行ったJPCERTコーディネーションセンターでは、「同10.13.1」で実際に挙動を確認した。また同センターでは「macOS Sierra 10.12.6」では悪用できないことをあわせて確認したという。

Appleでは、今回の問題について言及していないものの「root」の有効化やパスワードの設定方法を紹介するページを公開。一時的な回避策としては、rootユーザーを有効化し、パスワードを設定することで悪用を防げるとして、セキュリティ機関では、ユーザーへ対策を呼びかけている。

(Security NEXT - 2017/11/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「PAN-OS」に対するゼロデイ攻撃、国内被害は未確認
「PAN-OS」を狙う「Operation MidnightEclipse」 - 3月下旬より展開
Palo Alto Networksの「PAN-OS」にゼロデイ脆弱性 - パッチを準備中
サポート詐欺で患者情報含むPCが遠隔操作できる状態に - 富田林病院
イベント申込フォームで設定ミス、個人情報が閲覧可能に - 会津若松市
学校で個人情報含む入学関係書類を誤廃棄 - 横須賀市
人材育成プログラム「SecHack365」が応募受付をまもなく開始
フィッシングURLが前月比約84%増 - 使い捨てURLを悪用
【特別企画】経営戦略に資するセキュリティを学ぶ「情報システムCAMP2024」が4月18日開催
工場スマート化のリスクや対策を解説したガイドライン別冊資料