Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「BIND 9」に脆弱性、ゾーン情報を不正に操作されるおそれ

「BIND 9」がリモートより攻撃を受け、ゾーン情報を不正に操作されるおそれがある脆弱性が判明した。脆弱性を修正するパッチがリリースされている。

20170630_is_001.jpg

権威DNSサーバにおいてTSIG認証に問題があり、Dynamic Updateでゾーン情報を不正に操作されるおそれがある脆弱性「CVE-2017-3143」が判明したもの。

TSIGによるアクセス制限を有効にした場合のみ影響を受けるとしており、重要度は「高(High)」。攻撃にはTSIG鍵を把握している必要があるという。

またTSIG認証を迂回し、ゾーンデータが取得されるおそれがある脆弱性「CVE-2017-3142」もあわせて判明。重要度は「中(Medium)」とレーティングされている。

BINDを開発するInternet Systems Consortium(ISC)では、これら脆弱性へ対処した「同9.11.1-P2」「同9.10.5-P2」「同9.9.10-P2」を公開。日本レジストリサービス(JPRS)やJPCERTコーディネーションセンターなど関連機関では、脆弱性の内容を確認した上で対応するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2017/06/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ITインフラ監視ツール「Pandora FMS」に脆弱性 - アップデートで修正
「Active! mail 6」に「XSS」や「CSRF」脆弱性 - 修正版へ更新を
「PHP」に複数脆弱性 - セキュリティリリースが公開
ブラウザ「Chrome」の「Cookie暗号化保護」を破壊する「C4攻撃」
「Chromium」の脆弱性狙う攻撃 - 派生ブラウザ利用者も注意を
「Lucee」にクリティカル脆弱性 - 悪用コード公開済み
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性などに対応
「Cisco Unified CM」に深刻なRCE脆弱性 - ESリリースのみ影響
「Citrix Bleed 2」への懸念広がる - 提供元は「悪用未確認」強調
メッセージ保護アプリ「TM SGNL」の複数脆弱性、悪用リストに追加