「WannaCrypt」も関連する「EternalBlue」による脆弱性狙ったアクセス、4月下旬より増加
警察庁は、マイクロソフトが3月に修正した「SMB v1」の脆弱性を悪用するエクスプロイト「EternalBlue」を利用したものと見られるアクセスの状況について取りまとめた。

「Eternalblue」を利用した445番ポートに対するアクセス動向(グラフ:警察庁)
同庁の定点観測システムにおいて、「EternalBlue」を利用したり、バッグドア「Doublepulsar」が設置された端末を探すTCP 445番ポートへのアクセス状況について取りまとめたもの。同庁によれば、4月19日以降、アクセスの増加を観測しており、特に5月上旬に多数のアクセスが行われたという。
「EternalBlue」は、バックドアの「Doublepulsar」とともに攻撃グループ「The Shadow Brokers」が公開したエクスプロイト。同グループでは、米安全保障局(NSA)より窃取したものであると主張している。
マイクロソフトが3月の月例セキュリティ更新「MS17-010」で修正した脆弱性を攻撃対象としており、ネットワーク経由でリモートよりマルウェアへ感染させることが可能。
バックドア「Doublepulsar」はもちろん、感染拡大が懸念されているランサムウェア「WannaCrypt」の感染活動にも利用でき、手法もインターネット上で公開されていることから、注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2017/05/15 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
プロキシサーバ「Squid」に認証情報が漏洩する深刻な脆弱性
「MS Edge」にアップデート - セーフブラウジング関連の脆弱性を解消
「Chrome」のセーフブラウジングに脆弱性 - 修正版が公開
「ConnectWise Automate」に悪用リスク高い脆弱性 - 早急に対応を
Cisco製IPフォンや侵入検知エンジン「Snort 3」などに脆弱性
Ruijie製ブリッジ「RG-EST300」に非公開SSH - 修正予定なし
バッファロー製Wi-Fiルータ「WXR9300BE6Pシリーズ」に脆弱性
NVIDIAの「Jetson Linux」やロボティクス開発環境に脆弱性
「Apache NMS.AMQP」に深刻な脆弱性 - アップデートや環境移行を呼びかけ
ビデオ会議の「Zoom」に複数脆弱性 - 最新版に更新を