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エクスプロイトキット「RIG」が活発 - 国内サイト経由でランサム誘導

また日本国内でも同時期より同様の動きが観測されている。インターネットイニシアティブ(IIJ)のセキュリティチームは、国内のサイトにおいて同EKを用いた攻撃が急増していると指摘。

国内外で感染活動が展開されており、9月29日から10月16日にかけて同社が確認しただけでも、同EKにより感染活動で用いられたIPアドレスはあわせて66件に及んでいる。

いずれもランサムウェアの「Locky」や「Gozi」「Snifula」「Papras」といった名称でも知られる「Ursnif」の感染を狙った攻撃で、「Internet Explorer」や「Adobe Flash」の脆弱性を悪用していた。

こうしたサイトのなかには、「Angler」「Neutrino」など、これまでにも別のエクスプロイトキットに悪用され、再び「RIG」の被害に遭っていたという。また因果関係は不明だが、コンテンツマネジメントシステムである「WordPress」を使用していたサイトが複数含まれていた。

(Security NEXT - 2016/10/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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