Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ウェブサーバ運営者は要注意、脆弱性「httpoxy」見つかる

CGIなどを利用するウェブサーバにおいて、環境変数「HTTP_PROXY」がサーバ運営者の意図に反した値に設定されるおそれがある脆弱性「httpoxy」が判明した。ソフトウェアの開発者やセキュリティ機関などでは緩和策の実施を呼びかけている。

「PHP」や「Python」をはじめ、CGIなどを利用している環境において、外部よりサーバの環境変数「HTTP_PROXY」に対し、意図しない値が設定される脆弱性が判明したもの。脆弱性により設定が変更されると、同環境変数を参照して外部へ接続する際にマンインザミドル攻撃(MITM攻撃)を受けたり、不正なホストへ誘導されるおそれがある。

「PHP(CVE-2016-5385)」「Python(CVE-2016-1000110)」「GO(CVE-2016-5386)」のほか、「Apache HTTP Server(CVE-2016-5387)」「Apache Tomcat(CVE-2016-5388)」「HipHop Virtual Machine(CVE-2016-1000109)」などに脆弱性が判明しているが、これら以外のソフトウェアも影響を受けるおそれがある。

セキュリティ機関では、開発者が公表する情報へ注意を払うよう呼びかけるとともに、リクエストに含まれる「Proxyヘッダ」のブロックや、CGIなどにおいて環境変数「HTTP_PROXY」の利用を制限したり、ウェブサーバから「HTTP」によるアウトバウンドの通信を制限するなど、緩和策の実施を呼びかけている。

(Security NEXT - 2016/07/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ウェブメール「Roundcube」にXSSなど脆弱性 - 更新を強く推奨
「React」が脆弱性3件を追加修正 - 重大脆弱性の余波に引き続き警戒を
「MS Edge」にアップデート - 「Chromium」のゼロデイ脆弱性に対処
「AEM」に100件超の脆弱性 - 「クリティカル」も複数
オンライン会議ソフト「Zoom Rooms」に脆弱性 - 最新版で修正済み
地理情報サーバ「GeoServer」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局
「pgAdmin4」リストア処理にRCE脆弱性 - 2カ月連続で判明
地理空間データを活用する「GeoServer」の脆弱性攻撃に注意
Gitサーバ「Gogs」にゼロデイ脆弱性 - 広範囲の公開サーバに侵害痕跡
「React」脆弱性を狙う攻撃が急増、国内SOCで多数観測 - ラック