Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

NEC、「量子暗号」システムの安全性評価実験を開始

NECは、「量子暗号」の実用化に向けた安全性の評価実験を、情報通信研究機構(NICT)の協力を得て実施する。

20150929_ne_001.jpg
量子暗号システム(図:NEC)

量子暗号は、量子力学に基づき光子を使って拠点間で暗号鍵を共有する「量子鍵配送」のしくみを用いた暗号技術。

今回評価実験では、同一フロアの異なる部屋に量子鍵の送信機と受信機を設置。サイバー脅威情報などを暗号化して通信するための暗号鍵を量子鍵配送で送受信し、検証と安全性評価を行う。

量子暗号に関しては、理論上は盗聴が不可能とされる一方、理論通り同技術を実装しているか安全性を評価する手法はこれまで検討されておらず、今回の実験で装置が理論通り安全性を確保できているのか調べる。

また同社では、量子鍵配送装置からの暗号鍵を「種鍵」として使用する高速回線暗号装置の開発と評価もあわせて実施する。

同実験の成果は、同社も参加している革新的研究開発推進プログラム「量子人工脳を量子ネットワークでつなぐ高度知識社会基盤の実現」における2016年度移行の研究開発に引き継ぎ、利便性と安全性の高い量子暗号システムの開発を進める予定。

(Security NEXT - 2015/09/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ソフォス、個人向けに「Sophos Home日本語版」を無償提供 - WindowsとMac対応
ホテル予約者情報の流出、影響が波及 - 大規模から小規模まで
Apple、「Boot Camp」向けに脆弱性「KRACK」対策のアップデート
小学校で児童の個人情報含むUSBメモリが所在不明 - 橿原市
SSL/TLSを取り巻く状況や鍵管理に関する文献調査を実施 - IPA
東急ホテルズやイシン・ホテルズなども流出被害を公表
宿泊予約サイトの情報流出、原因はバックドア - 施設にGDPRの通知支援なども
個人情報入りPCがドイツで盗難、発生は4カ月前 - 久留米大
がん検診結果など含むUSBメモリが委託先で所在不明 - 尼崎市
カスペ、Windows Server向け製品に新版 - 不正サイトをブロックする新機能