Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Drupal」の脆弱性攻撃が発生中 - アップデートした場合も注意を

10月にコンテンツマネジメントシステム(CMS)の「Drupal」に深刻な脆弱性が見つかった問題で、Drupal Japanは、脆弱性の影響が大きいことから、再度注意喚起を行った。

問題の脆弱性は、データベースの操作が可能となる「SQLインジェクション」の脆弱性「CVE-2014-3704」で、「同7.31」や以前のバージョンが影響を受ける。すでに脆弱性を解消した「同7.32」の提供が開始されている。

Drupal Japanは、アップデートのリリースから数時間後より攻撃がはじまっており、スパムの踏み台にされたといった被害報告が寄せられているとし、「これまでにない危険なもの」と影響の大きさを説明。修正版へアップデートを実施した場合も、アップデート以前に侵入されている可能性もあるとして警鐘を鳴らしている。

また試用のためにインストールし、そのまま放置されているケースなども多数存在している可能性があり、サイト運営者やホスティングサービスの事業者に対して脆弱性の周知や適切な対策を講じるよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2014/11/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「React」脆弱性、実証コード公開 - 悪用リスクが上昇
「GitLab」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
「Chrome 143」を公開 - 重要度「高」4件含む脆弱性13件に対応
「Next.js」にセキュリティアップデート - 「React」脆弱性が影響
「Apache HTTPD」にアップデート - 脆弱性5件を解消
JSライブラリ「React」に深刻なRCE脆弱性 - 早急に対応を
ウェブアプリフレームワーク「Django」に複数脆弱性 - アップデートが公開
米セキュリティ機関、「ScadaBR」既知脆弱性の悪用に警告
「Array AG」にCVE未採番の脆弱性 - 8月に国内で悪用被害
「Android Framework」のゼロデイ脆弱性に注意喚起 - 米当局