Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

【Sandworm】「Windows OLE」にゼロデイ攻撃が1年以上 - 容易に悪用可能で拡大注意

Microsoftでは、「CVE-2014-4114」の深刻度を「重要」としており、適用優先度も1段階低い「2」としているが、セキュリティベンダーの見方は異なるようだ。今回脆弱性が公開されたこともあり、警戒レベルを高めている。

米Symantecでは、8月以降、細工された「PowerPointファイル」を確認しており、誤って開くとバックドア「Black Energy」に感染すると説明。いずれは、「Word」の文書や「Excel」のスプレッドシートなど、Officeファイルを悪用した脆弱性攻撃が行われると予想する。

米Trend Microも、同脆弱性について「攻撃は非常に容易に実行できる」と警鐘を鳴らす。フォーマットさえがわかれば、悪意あるPowerPointファイルを難なく作成でき、ヒューリスティックによる検知も難しいと危険性を指摘している。

さらに、「Sandworm」によって攻撃に利用されたファイルがインターネット上から入手できる状況で、別の攻撃者によってサンプルとして利用される懸念もあり、早急に脆弱性を修正するよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2014/10/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Elasticのエンドポイント対策「Elastic Defend」に脆弱性 - 修正版を提供
NECのHAクラスタソフト「CLUSTERPRO X」に深刻な脆弱性
「NVIDIA App」インストーラに脆弱性 - 権限昇格のおそれ
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
Apple、「iOS 26.1」「iPadOS 26.1」を公開 - 56件の脆弱性を解消
Apple、脆弱性を修正した「iOS 18.7.2」「iPadOS 18.7.2」を公開
「Django」にSQLiやDoS脆弱性 - 修正版をリリース
「Dell CloudLink」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 独自修正も
Apple、「macOS Tahoe 26.1」をリリース - 脆弱性105件を修正