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2008年に登場したマルウェアが依然として活発、スパム最多ウイルスに

2008年に確認され、2009年に大流行したマルウェア「Conficker」だが、米Trend Microによれば、依然として活発な動きを見せているという。

「Conficker」は、「Downad」や「Kido」といった別名でも知られるマルウェア。「オートラン」機能を悪用してリムーバブルメディア経由で拡散することで注目を集めた。また脆弱性を悪用したり、脆弱なパスワードを突いてネットワーク経由で感染する機能も備えており、組織内の端末に感染を広げることもある。

同社の調査によれば、2014年の第2四半期において、スパムメールをもっとも多く配信したマルウェアだったという。配信元の40%以上が「Conficker」に感染しており、マルウェアを拡散させていた。2番目に多かった「GameOver Zeus」の13%と比較しても3倍以上にのぼり、突出していることがわかる。

オンラインバンキング利用者から情報を盗み出し、不正送金の一因ともなっている「Zeus(Zbot)」に感染させる「FAREIT」のほか、ワームである「MYTOB」など不正プログラムを拡大させていた。

(Security NEXT - 2014/07/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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