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「正規品ソフト偽装」にMSが警鐘 - 大手ECサイトの店舗にも注意を

まもなくインターネット通販などの利用が増える年末年始を迎えるが、大手オンラインショッピングモールの店舗からソフトを購入したにも関わらず、「インストールできない」「動作しない」といったトラブルが発生しており、注意が必要だ。

こうしたトラブルは、日本マイクロソフトが注意を呼びかける「非正規品」が原因。同社によれば、「Windows」や「Office」の非正規品を購入した顧客から「インストールできない」「動作しない」「返品できない」といった問い合わせが寄せられている。

特に深刻なのは、大手Eコマースサイトへ出店している悪質な業者を通じて購入してしまうケース。「有名なサイトで売られているから大丈夫」と非正規品であることに気が付かず購入し、被害に遭うケースが、あとを絶たないという。

誤って非正規品を購入した場合、当然ながら正規品のサポートは受けられない。また販売した店舗が返金や返品に応じないこともあるという。さらに利用できないだけでなく、販売されたプログラムにマルウェアが混入していた例も確認されており、個人情報が盗まれるといったセキュリティ上の問題もあると同社は警鐘を鳴らしている。

同社は、WindowsやOfficeを購入する際、家電量販店や正規代理店、同社オンラインストアを通じて購入するよう呼びかけている。同社がまとめた「買ってはいけない」オンラインショップの特徴は、以下のとおり。

「買ってはいけない」オンラインショップ10の特徴

  • DVDメディア付きのOfficeが販売されている
  • パソコンに同梱されているDVDを単品として販売している
  • 「認証保証」などとうたっている
  • 「100%正規品・本物」などと強調している
  • 他言語版と称した製品を販売している
  • OEM版、DSP版と称したOfficeを販売している
  • 「国内より発送するので安心!」などとうたっている
  • 「メールでプロダクトキーやダウンロード先のリンクを送るので送料無料」などと説明している
  • レビュー欄に、絶賛するコメントが書き込まれており、同じ文面が他商品のレビュー欄にもある
  • 法人向け製品「Office Professional Plus」や日本未発売の「Office Home and Student」を小売りしている

(Security NEXT - 2013/12/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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