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「Stuxnet」直系である「Duqu」のゼロデイ攻撃が判明 - 未修正のWindows脆弱性を悪用

「Stuxnet」のソースコードを含み、機密情報窃取を目的とするマルウェア「Duqu」が発見された問題で、感染にWindowsの未修正の脆弱性を悪用するゼロデイ攻撃であることがあらたに判明した。

シマンテックとブダペスト工科経済大学の電気通信部門に所属するLaboratory of Cryptography and System Security(CrySyS)の分析により明らかになったもの。

これまで「Duqu」のインストーラが復元できなかったため、感染経路が判明していなかったが、CrySySがインストーラの復元に成功、侵入のプロセスが判明した。

Symantecによれば、インストーラーはWordのdocファイルで、Windowsカーネルに存在する未解決の脆弱性を悪用し、バイナリをインストールするという。見つかったWordファイルは、特定の組織を標的としており、8月中の8日間だけインストールされるよう設定されていた。

(Security NEXT - 2011/11/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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