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中東狙う高度なマルウェア「Flamer」見つかる - コードの複雑さは「Stuxnet」や「Duqu」に匹敵

高度な機能を備え、情報収集を目的としたマルウェア「Flamer」が発見された。少なくとも2年前から中東地域で感染活動を続けていたという。

「Flamer」は複数のコンポーネントで構成され、高度な機能が含まれており、同マルウェアを分析しているシマンテックは、コードの複雑さについて、「Stuxnet」や「Duqu」に匹敵すると指摘。

ファイルデータの窃取やデスクトップ画面の盗撮、セキュリティ製品の無効化といった機能を備えており、リムーバブルドライブや、脆弱性を悪用してネットワーク経由で感染する。

ターゲットとされた地域は、東ヨーロッパと中東で、パレスチナ西岸地域、ハンガリー、イラン、レバノンで拡大。特定の組織だけでなく、個人のPCへも感染が広がっているという。

イラン石油省に対する攻撃と同じファイル名が用いられており、シマンテックでは、大きな資金力を持つ組織によって作成されたと分析。マルウェアについて、さらに詳しい解析を進めている。

(Security NEXT - 2012/05/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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