Windowsの脆弱性3件へ対処、深刻度「緊急」は1件 - MS
マイクロソフトは、3月の月例セキュリティ更新プログラムを公開した。今回公開されたパッチは予告通り3件。いずれもWindowsの脆弱性を解消するプログラムで、再起動の必要がある。
深刻度が「緊急」とされる更新プログラムは、「MS09-006」の1件のみ。Windowsカーネルに脆弱性が存在し、細工された「EMFファイル」「WMFファイル」を表示した場合に、リモートでコードが実行される不具合を解消する。
一方「重要」とされている「MS09-007」は、Windowsにおける「SChannel」の脆弱性を解決する。この脆弱性を悪用された場合、攻撃者がエンドユーザーが使用する認証用の証明書が取得され、なりすましが行われる場合がある。
さらに「MS09-008」では、「DNSサーバ」「WINSサーバ」の脆弱性によりなりすましが発生する脆弱性へ対応した。脆弱性に対して攻撃が行われた場合、トラフィックが攻撃者へリダイレクトされるおそれがある。
攻撃コードが30日以内に公開される可能性を示した「悪用可能性指標」については、いずれも3段階中、2番目となる「不安定な悪用コードの可能性」が含まれる。
「MS09-006」では、リモートによるコードの実行ではなく、サービス拒否の可能性があるという。また「MS09-007」については、攻撃に複数の条件が必要となることから攻撃が発生する可能性は低く、「MS09-008」についても検証用コードにとどまり、悪質なコードが作成されるおそれは低いとしている。
2009年3月のセキュリティ情報
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms09-mar.mspx
マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/
(Security NEXT - 2009/03/11 )
ツイート
PR
関連記事
Fortinet「FortiOS」既知脆弱性の悪用を確認 - 認証回避のおそれ
Atlassian、前月更新で脆弱性46件を修正 - クリティカル9件含むも影響は限定的
NVIDIAのAI基盤「NeMo Framework」に複数脆弱性 - 修正版が公開
「Trend Micro Apex One」のEDR機能に脆弱性 - パッチは2026年1月に公開
約4万件の脆弱性から分析、2025年の危険な「脆弱性タイプ」トップ25
「LangChain」に深刻な脆弱性 - APIキー流出のおそれ
Fortraの特権アクセス管理製品「BoKS」に脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIAのロボティクス基盤「Isaac Launchable」に深刻な脆弱性
「Frappe Framework」「ERPNext」にXSS脆弱性 - 管理者権限奪取のおそれ
DigiEver製NVRの脆弱性悪用に注意 - 米CISAが警告
